arinco はリネンを中心とした雑貨、かばんなどを企画、制作、販売しています。
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きちんとした形で見ることができるようになるまで、もうしばらくお待ちください。
arinco からのお知らせやイベント情報は掲載しておきますので、また見に来ていただけると嬉しいです。
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薄鼠の空気の中にひときわ生気を放つ紫陽花。
あじさいの中では地味なようだけど白がいちばん好き。
白からうっすらピンクのような瑠璃色に染まりかけるのも。
それは夜と朝の間の透明な空のよう。
水彩絵の具で真似して描いたスイミーの特大クラゲ、思い出すな。
ちょっと違うけどアキイロアジサイもいいな、
アンティークの缶に入ったキャンディーのセロハンみたく
ロマンチックがいっぱい詰まってる。
雨。雨。雨。雨が好き。
晴れはもっと好き。
でもせっかくだから、雨の話をするよ。
部屋の中で雨の音を聴いてるの、
音が閉じ込められたみたいで、なんか落ち着くの。
雨が止みかけたとき気付く、葉っぱにゆっくり落ちる雨粒の音。
くつっ…くつっ…… くつっ…
他の音までもが吸収されるような、ぴたっとはまるような。
なんだろうあの感覚、心がしんとする。
アスファルトに落ちる降り出したばかりの雨のにおい。
だんだんとザーザー降りになっていくときの音の変化。
なんかわくわくするね、どこまで音が大きくなるんだろうって。
濡れてもいいと思うのは、霧雨。
だって、ハーブの薫りがしそう。細くてやさしい。
いつか描いてみたいと思うけど、描いたことがない雨。
描けそうにない、きっと。
描けないから天を向いていっぱい浴びたい、天然のミストサウナやね。
山の中で踏む降り積もった濡れ落ち葉の感触。
楽しくていっぱい歩きたくなる。
子供の頃は長靴はいて、水たまりに飛び込んだな。
せっかく長靴なのになぜか帰る頃には靴の中がちゃぽちゃぽ。
生ぬるくなった水が足にまとわりついて、あれは気持ち悪かった。
楽しかったのに、今はもうしない。なんでだろね。
そのかわり水たまりに映る空を見つけたりできて。
雨の日は BGM がいらない。
ああ、雨ってなんてすてき。
だから、雨あがりのスカッとした空気はその極端さがいい。
あれれ、想像してしまったらなんだか急に晴れの話がしたくなってきた。
いえいえ、また今度。
雨に関する言葉、きれいなものがいろいろ。
五月雨(さみだれ)、はかなげでさらさらしてる。
水無月(みなづき)、葛餅みたいにぷるんとしてる。
雨脚(あまあし)、なんか甘そう。
俄雨(にわかあめ)なんて漢字で見るとあら、風流。
言葉の音の響きを心地よいと感じる幸せ。
言葉が持つにおい、感触。
日本人でよかった。
そう、日本語にはいろんな美しい言葉がある。
でも、この話はまた今度。
雨の楽しみ方は人それぞれだと思うけど、
みる、きく、ふれる、かおる、かんじる、
arinco は雨が好きです。
あ、たべるがない?やってみよ、甘そうなのを。
今、宇治の三室戸寺の紫陽花がとてもきれいだそうです。
いちど行ってみたい場所。
2007年7月
長年使われてきたものや、少し不格好なものに"いとおしさ"を感じます。
人にいろんな顔や性格があるように、作り手や使う人の手の跡が個性となり、
"モノ" としてのたたずまいが生まれるのではないでしょうか?
太陽の光をいっぱい浴びた干し草のような薫りに包まれて生地を縫っていると、
言葉にできない幸せな気持ちになります。
そこに arinco のエッセンスをちょいと加えるとシンプルで飾らない美しさ、
さり気ないのに存在感のある "モノ" ができあがります。
arinco では使い込むほどに風合いの出る麻や綿を主な素材として、
日常使う身のまわりのものを制作しています。
麻や綿にも "さらさら" "たふたふ" "とろん" など、いろんな肌触りのものがあり、
中には "ごわんごわん" なんてものまで!。
私はそういう生地の "いいところ" を引き出してあげるだけなのですが、
どうやら「麻」や「綿」とは相性が良いみたいです。
そして、できあがった "モノ" を使う度に小さな喜びを感じてくすくす笑っています。
高価なアンティークとは違う、arinco のエッセンスと自分の手の跡を楽しんでみて下さい。
毎日がんがん使って洗濯機でぐるぐる回して、ぼろぼろになったら雑巾にして、
それでもいとおしく思ってくれたら、とてもうれしいです。
それは使う人にとって、好きな音楽を聴くようなものであればいいなと思っています。
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